9月20日 ジョージアオキーフとアイダオキーフについて思う事

17才になりました。よく寝てます。

ジョージアオキーフの絵を嫌いな人は

そう居ないと思うけど、私は一時期彼女が

好きになれなくて、家にある彼女の絵(勿論コピー)を

見たくない時期もありました。

ある時のセミナーで彼女とその妹アイダオキーフ

間にある葛藤を聞いたのがきっかけでした。

ジョージアは裕福なアートディーラーと結婚をして

画家として大成功しましたが、その夫は同じく

画家である彼女の妹に興味を持ち言い寄りました。

妹は彼を黒くて気持ち悪い(ようにわたしには見えました)

カラスに、自分を林檎に喩えて、黒いカラスが林檎を

狙っていて、そして鋭いナイフのような物が林檎に

刺さっているスケッチを描きました。

彼がアイダに言い寄っている事を知ったジョージア

夫が妹の画家としての活動をサポートし、自分の

妻として、画家としての立場が脅かされると思い、

妹を遠くへ追いやり、一生会う事も無く、

またアイダも独身のまま、画家として成功する事も

なく亡くなったと言う話でした。

後にジョージアがニューヨークからニューメキシコ州

引っ越した後も彼女は兄弟を招待して夏を過ごしたり

したそうですが、アイダを呼ぶ事は無かったそうです。

二人の間に起きた詳細を知る事は出来ないけれど、

この話を聞いた時、私も妹のアイダに同情的で、

ジョージアが嫉妬の炎に灼かれて妹を可哀想な立場に

追い込んだ酷い人だと思って居ました。

でも、当然、当時の彼女は夫のことを愛していたに

違いないと思うようになりました。

また夫のことを嫌っている若い妹を守るためにも、

妹を夫に会わせないように遠くへ行かせたのでは

ないかと思いました。深煎りする前に夫の前から

居なくなってしまえば妹の事は忘れてくれると

思ったのでしょう。

自分よりもかなり年上の夫が自分よりも若い女性に

惹かれている、それに気付いた時の驚きと、

若さを失っていく自分を見る悲しみ、

裏切りを感じた時のどうしようもない怒りを

生み出したのだろうと思います。

そう思い始めた時、彼女の絵を嫌う気持ちはなくなり、

またもう過去の事と納得して観ることが出来るように

なりました。

結局、彼女の夫はまた違う女性に興味を持ちます。

こう言う男の人は妻を、女性を人として尊重

する事は出来ないのでしょうか?