今日は9月11日、23年前にアメリカ本土でテロが起きた日です。
街のあちこちでは半旗になっていました。
テロや戦争の無い世の中になって欲しいものです。
リトルトーキョーで戦時中の悲しい出来事を学びましたが、気持ちを切り替えて午後はサンタモニカピア観光とビーチで泳ぐために移動する事にしました。
ここで、リトルトーキョーの角から駅が目に入りました。
きっと乗り換えに次ぐ乗り換えで2時間近くも掛かるのだろうと半ば諦め気分で行き方を検索すると何とトラム一本でサンタモニカピアまで行ける事がわかりました。
調べるとUber/Lyftでは50分ぐらいで値段もチップを入れて$57−8ドルで行けそうですがトラムを使うと全部で$17、所要時間は1時間10分でした。
此処でケチな私の性格がシャシャリ出ます。
気乗りしない夫を説得してトラムに乗る事にしました。
チケットを買うには、Suicaのようなカードを1人$2ぐらいで購入しなくてはなりませんでしたが、それも含めて全員で$17程になりました。
ちょっとウキウキしてトラムを待ちました。
中に一歩足を踏み込むと強いアンモニア臭で鼻がツンとなりました。
この一瞬でトラムでの移動を後悔しました。
通勤時間の人が多い時に乗っていればもう少し普通の経験ができたのかも知れません。
乗客は私たち家族とちょっと変な人たちが変わるがわる乗り降りしました。
中でも酷かった二組の1人は私の真後ろに立った大きなオジサンで、抱えたラジオ(本当にラジカセのようなラジオです。)から変な短いフレーズのミュージックが繰り返し繰り返し永遠に流れていました。
匂いと音で気が変になりそう、と思った時には彼は降りて行きました。
ホッとしたのも束の間、入れ替えに若いカップルがベビーカーに女の子2人を乗せて入ってきました。
そしてちょっと離れたところで口喧嘩が始まったようでした。
聞いてみると、お母さんだと思われる若くてスタイルの良い綺麗な女の人が、フロリダに住んでいる友達が妊娠をして解雇されてしまった、男なら妊娠もしないし解雇される事もなかったろうにと、女性は差別されるのだと、民主党の世の中は女性に不公平だと文句を言っていて、その夫が同じく大きな声で彼女を宥めていたのでした。
喧嘩が大きくなって銃で撃たれたらどうしようかと思ったのですが、それは無さそうでした。
隣の車両へ移動しようかとも思いましたが、次から次へと変な事が起きるのと匂いからも解放される訳でも無さそうで、きっと隣でも似たような事が起きているに違いないと思い、とどまる事にしました。
様子を見ていると、駅についてドアが開く度に彼女がその友達の話を始め、彼が彼女を宥めるパターンなのだと気づきました。
救いは彼女を宥めるために言う事が少しでも毎回違う事でした。
君には僕が居るじゃないか、僕は君を大事にしてるよ、とか、僕は絶対に君を守るよ、とか、時には彼女に同意して、だから民主党の世の中になると困ってしまうんだよ、とか。。。民主党の事は共通して嫌いな2人のようでした。
子供2人はベビーカーから這い出て車内を歩き回ります。
パパはママの相手をしながら娘達を抱き上げてベビーカーに戻します。
お姉ちゃんの方が時折スラングのFワードを連呼したり、妹にLove youとキスをしたりしていました。
そしてまたパパに捕まってベビーカーに戻されるのを繰り返していました。
ダウンタウンサンタモニカ駅に着くとなだれ込むように外へ出ました。
綺麗な空気を大きく吸って伸びをし、ピアへ向かい5分程まっすぐ歩きました。
もうトラムには乗りません。。。
ピアでは平日の昼間でも流石に夏は人が多いのですね、人でごった返していました。
前日にいたベニスビーチを眺めたりとっても爽快。
ピアを歩いたあとは当然のようにビーチへ降りて泳ぐことにしました。
ビーチでは多くの人が首まで水に浸かって遊んでいました。
私も子供達と夫の後について波打ち際へ行くと、氷水のように冷たい波が足を覆いました。
あまりの冷たさについ声が出てしまい、私は足首まで浸かるだけで限界でした。
前夜のベニスビーチで足だけでも海水につけていたら、きっと海水浴をする予定は立てなかったでしょう。
この冷たいのに皆んなよく入っていられること!
日本とダラスに帰るのに子供達が風邪をひかないか心配になりましたが、息子はきゃ〜きゃ〜楽しんで、砂を掘って川なのか道なのかよく分からないものを作っていました。
いつも行くガルベストンとは違って海藻も少なく、砂も軽くて過ごし易そうでした。
でも8月中旬だったと言うのに、太平洋側の水は冷たいんですね。
此処まで長くなりましたが、LA観光は次回で最後になります。また読んでください。