あっという間の2週間。
空港へ母と甥っ子を送ってきました。
家の中が静まり返っています。
高齢の母と英語の話せない甥っ子を
ゲートまで送って行きたいとお願い
すると、カウンターでセキュリティを
通過させてくれるチケットを発行
してくれ、一緒にゲートまで行かせて
くれました。
前回30代で英語が全く話せない友達を
ゲートまで送って行くつもりで空港に
行ったら、彼は若いから駄目、一人で
なんとかしなさいと断られました。
ヒェーと焦る彼にゲートの見つけ方を
教えて置いてきたので、今回も甥っ子
がいるから駄目かな、とも思いましたが
すんなり私も入れてくれました。
一緒にいた夫にも行くか聞いてくれて
親切な人に当たった様です。
老犬君も空港まで連れてきていたので
夫は車に戻り、私達はセキュリティ
チェックのラインに並びました。
警察犬が麻薬などの取り締まりのため
セキュリティの場所でチェックして
いました。一人ずつ犬の前を歩かせて
チェックしていたのです。
入国時にチェックされたことはあり
ましたが出国時にされるのは初めて
でした。
To catch smuglersという空港で
麻薬などを不法に密輸入する人を
見つけて逮捕するケースを次から
次へと見せる番組にハマり、
まさか麻薬を日本に持ち込むことは
しないけど、疑われないように
するにはどうしたら良いのか参考に
見ていました。
息子にも、麻薬の密輸は一生を
台無しにしてしまう事がわかった
ようで、そういう事には触れずに
いようと思っているようです。
セキュリティカメラからモニターで
チェックして、不審者を見つけると
指示を出し、セキュリティがその人に
声をかけます。
また、荷物の中に大量に小麦粉や
コーヒーなどの粉類があった場合などに
チェックされる様です。
どのくらい滞在するのか(したのか)
など、どこに滞在するのかも検査の
対象になります。例えばペルーに
行ってマチュピチュに行かない、
無職なのに自分でチケットを買わずに
観光に来た、着いてすぐトンボ帰り
するなど何気なく聞いているよう
ですが大切な手順だったんですね。
アメリカに来るようになって、
ヘーゼルナッツ風味やバニラ風味の
コーヒーを知った母は毎回カフェイン
少なめの香り付きコーヒー豆を
自分用とお土産に買う様になりました。
そして、10袋程をスーツケースに
詰め込んで帰ります。前回の帰国では
成田空港でコーヒーの袋を一袋ずつ
計りにかけられチェックされたそう
です。
まさか、こんな身近にしかも完全
無防備な密輸入の被疑者がいたなんて。
テレビで見ていた光景を母は何度も
体験していた様です。
娘を訪ねて毎年アメリカに行く事を
知って検査官は安心したように、
密輸入者ではないと確信してくれ
ましたが、来る度に手荷物にして
しまった沢庵やお肉の入ったレト
ルト食品を取り上げられる母には
セキュリティチェックは敵陣を
突破するような気持ちになるみたい
です。そろそろ何も持ってこない
ぐらいの心がけになってくれれば
良いのですが。
以前はダラスには日系のスーパーが
なく、食べたい物は暫く自分で作る
しかない環境でしたが、トヨタ様様が
ダラスに本社を移してくれたお陰で
難なく日本の食材が手に入る様になり
ました。しかし、母にはやはり自分で
持って行ってあげたい気持ちが優先
されてしまう様です。