10月26日 老犬君の敵はみんなの敵

生後4週間のマルチーズと18歳の老犬君

我が家の老犬君のシッターさんは近所に住んでいて散歩のタイミングで良く出会います。

大型犬から小型犬まで混ぜて5匹から6匹の犬を従えて家から出てきます。うちの老犬君やパピーが居る時にはストローラーも押して行きます。ストローラーの両側に1匹ずつ繋ぎ、3、4匹を自分で引っ張って上手に絡ませないように進んでいきます。シッターさんや他の犬との進み具合を犬がわきまえている様で感心してしまいます。

どの犬もシッターさんに預けている間にトレーニングされてとても聞き分けの良い、よその犬に吠えない、家の中で粗相をしない素晴らしい子になって帰ってきます。犬達の中には家に帰りたがらなくなったり、散歩の途中でシッターさんの家に寄りたくなる子も居ます。

真っ黒なチャウチャウは生まれて2週間の時に1ヶ月も預けられたので1歳になった今でもシッターさんをママだと思っているそうですし、今シッターさんの家に昼間だけ預けられているマルチーズの赤ちゃんもシッターさんから離れられなくなって後追いをして姿が見えないとクンクン泣きます。オーナーが引き取りに来ても帰らないと頑張るそうです。

近所のパウトーバーフェスタへ行きました。

 

我が家の老犬君は年寄りすぎて耳は聞こえないしヨボヨボだし、他の犬の尻尾に当たってよろけるのでシッターさんは大人しい手のかからない子だと思っていました。誰もがこの犬は声がないのだと信じ込むほど吠えません。シッターさんに初めて老犬君を預けた時もこの犬が吠えるとは信じて貰えませんでしたが、他の犬たちを従えて散歩に出た瞬間、老犬君がまるで大型犬のように大きく吠えて暴れ出しました。シッターさんは一瞬何が起こったのかわからず周りを見ると道の反対側にお爺さんと真っ黒い大きな犬がのしのしと歩いていただけでした。

老犬君の敵はみんなの敵とばかりに他の犬たちも一斉に吠え出し大騒ぎになりました。老犬君を守れ!とばかりにみんなが吠え出し、抑えるのに大変だったそうです。

その時からどの犬もあの黒い犬に会うと吠えるようになってしまい、理由を知らないオーナーさん達も不思議に思っているようです。

ただ黙って歩いているだけのあの黒い犬にとっては迷惑なことです。

昼も夜も寝てばかりいます。

老犬君のあの犬に対する怒りは相当のようです。あの犬が近くに来ると全身に力がみなぎり声を張り上げ大暴れになります。私の体で隠しても足の間をすり抜けて行こうとしたり、この勢いでショックで死んでしまうのでは無いかと思ってしまいますが、まだまだ寿命は尽きないようです。逆にそのまま近所を一周する元気が出るようです。

シッターさんにも迷惑をかけてしまい、吠えてうるさいのも困りますが、その犬に会った時だけヨボヨボの老犬君に元気がみなぎるので、そう悪い事でも無いかなと思っています。