4月2日 老犬君のお迎え

植物園にて。

 

老犬君が危ないと思い始めた頃から、天国にいる父や義父母、叔母など生前に老犬君を知る人や知らないあらゆる人にお願いをしました。老犬君が迷わず天国に行けるようお迎えに来てほしいと。

そしてここ最近、家の周りには変な空気が漂っていました。何と言って良いのか言い表せませんが、夜中に老犬君を外へ連れ出すと、寒い中を長く歩かせると怒られているような気がしたりもしました。

裏のドアや窓からもたくさんの何かが家の中を覗き込んでいるような感じです。

亡くなる前夜、横になっていると左のほっぺに猫に座られたような感覚がして目が覚めました。父の愛猫、野良猫ノアが私を起こしたい時にいつもしていた事でしたが、目を閉じると猫が私に背を向けて座り老犬君を見つめているようにも見えました。目を開けると見えませんし、背中の毛も感じません。また目を瞑ると同じ状況が見えた気がしました。

何かが私を覆っているようにも感じました。ちょっと怖くなったのでお清め用にお塩を枕元に置きましたが、猫と何かを感じてはいました。

それにしても家の中の空気が充満して溢れそうな感じが続いていました。

天国ってこんな感じでしょうか。

不思議ですが、老犬君が亡くなってすぐ、シッターさんがテキストで老犬君が笑顔でここにいるけど逝っちゃったでしょ?ってメッセージを送って来ました。とても可愛がってくれたシッターさんにも最後の挨拶に行ったようです。私達家族以上に老犬君を大事にしてくれました。シッターさんが居なかったら、こんなに長くは生きられなかったと思います。

シッターさんは見える能力を持った人のようで、私の父やアメリカ人たちが家の周りに居たのを見たそうです。特に父が老犬君を迎えに来たから私に心配するなと言っていると教えてくれました。そして私の顔に猫が座っていた時、そばにいてハグしてくれたのに、私は猫にしか気づかなかったと笑いながら言いました。何故それを知っているのか、もう、彼女を信じるしかありません。

鈍い娘でごめんなさい。父が来てくれていたのに、お祓いのための塩まで置いてしまいました。

老犬君が亡くなった後、夕方から雨が降りました。しとしと、一晩中振り続けました。私も、あぁ、老犬君、泣いているのかなって思いながら眠りにつきました。

翌朝、10時ごろには晴れ始めて虹がうっすらと出ました。老犬君はあの虹を登って行ったのかなって皆んなが思ったそうです。虹の後には空は青くカラッと晴れ気持ちの良い1日になりました。

翌々日には不思議な空気も無くなって家の中の空気がスッキリしていました。あぁ、老犬君、天国へ行ってしまったのだなと感じました。

父は生前もセッカチで待つことが出来ない人だったので、四十九日を待たずに老犬君を天国へ連れて行ってしまったようです。

母は老犬君が危ないと知ってからずっとお仏壇の父の写真に毎日、老犬君のお迎えを頼んでいたと、迷子にならないように天国に連れて行ってあげて欲しいと頼んでいたそうです。

私たちと老犬君のために来てくれてありがとう。

と、言うことは父はまだ生まれ変わっていないのかな。

 

ブログを読んでくださっている方々へ。

もう大丈夫と言ってから、まだやっぱり引きずっています。老犬君や私たちを気遣ってくれてありがとうございました。しばらくは老犬君の話と元気な話と行ったり来たりしそうですが、これからもどうぞ宜しくお願いします。