毎年9月の終わりから3週間ほどの日程で開催されるテキサスのステートフェアに行ってきました。今年は10月22日まで開催されています。1886年から毎年開催されていて、テキサス州に住んでいる人で行った事が無い人は珍しいのでは無いでしょうか。生まれてから毎年必ず行っているとか、もう何十年も行き続けていると競い合う会話もよく聞こえます。
とても広くて初めて行った年も全部をみる事はできませんでしたが、毎年恒例なので、大体どこに何があるかがわかるようになって来て行くところも大体決まっています。今年は恐竜の展示も増えていて、実物大でリアルなのでかなり迫力があり楽しめました。
家畜、自動車、アーケードゲーム、移動遊園地、白鳥のボート、ドッグショー、子豚のレース、乗馬ショー、テキサス州の産物コーナー、マットレス展示販売、園芸用品、ジャグジーなど、身近なものが展示されています。
フェア開催中に恒例のオクラホマ州立大学とテキサス州立大学のフットボールの試合も開催されますが、今年はテキサスは負けてしまいました。
何を目的に行くかで楽しみ方も変わってきますが、我が家の定番は子豚のレースとドッグショーです。ドッグショーの犬は全部が捨て犬だったそうです。ショーをするまでにトレーニングを受けていてショーは無料ですが、最後に寄付を募ったり、犬のおもちゃを売っていました。
テキサス州の産物コーナーでは毎年ソフトクリームが配られていて、それを楽しみにしていましたが、パンデミックの後からは個別放送のチョコレートドリンクや今年はアイスサンドに変わっていました。
毎年行っているので、今年は行きませんでしたが、酪農や家畜コーナーではひよこが孵る様子が生でみられたり、バイソンや羊、その年の最高値を記録した牛や800キロの豚がいたり、牛からミルクができるまでの過程を見せたりして子供が学べるようにもなっています。
初めて行った年はオートショーでランボルギーニやポルシェ、当時珍しかったテスラなどの自動車を見られると思い込んで行ったのですが、展示されているのはトヨタ、ホンダ、日産、シボレー、フォード、フォルクスワーゲンなどの身近な大衆車だけでした。アウディ、BMW、レクサスクラスすらありません。他にはRVやボートなども展示されてますし、自由に乗り込んで触ることができます。
フェアの開催まえに揚げ物のコンテストがあり、入賞したメニューが販売されます。今年の優勝はフォーを包んで揚げた物でした。他にもワニの唐揚げやチュロスなんかもあります。
毎年、ステートフェアに行くと「今年はなんの揚げ物を食べた?何の揚げ物が美味しかった?」と話題になる程です。軟弱少食家族の我が家は息子がホットドッグと綿飴で満足し、私たちも一個何かを食べれば満足なのですが、友人家族は中に入った途端にどこのテントで何を買うかを見極め、自分達の食べたい物が売っているテントに一目散に進んで行きます。最初のテントでフライドポテト、カニの乗ったコロッケ、ターキーレッグ、ホットドッグ、焼きとうもろこし、ファンネルケーキ、ベーコンの乗ったベイクドポテトと見事に食べ尽くして行きます。デザートにはフライドチーズケーキと、とことん揚げ物を食べ尽くします。途中で、ビールやマルガリータで喉を潤すのも忘れません。私はパイナップルとイチゴのドールホイップを食べ満足でした。ハワイに行かなくても済んでしまいました。
クーポンは1枚1ドルで、余ったら来年も使えるので物価の上昇を見越して来年の分まで多めに買う人もいるようです。去年まではクーポンは商品の購入用でアーケードゲームはカードにチャージして使うシステムでしたが、今年からは全部クーポンで賄えるようになっていました。今年は物価の上昇を考慮しても、その上を行くぐらい値上げされていました。ホットドッグ一本とお水2本でクーポン19枚も払いました。ヒエェ。ゲームも一つ10枚です。バスケットボールを3回投げてゴールするとぬいぐるみが貰えるゲームも一回10枚、射的も弾5発で10枚、びっくりです。私の中では今だに一回三百円ぐらいの感覚でいるのですが。。。
ドリンクもビッグテックスの顔が乗っているカップを買うとおかわりを安い金額で入れてくれます。これも毎年持っていっても良いらしく、友人家族は去年買ったカップを持ってきていました。
夜にはパレードや花火、噴水ショーがあります。パレードはテキサスらしくトラクターに引っ張られて進んでいきます。
今年は初めてトラックのスタントに乗せて貰いました。プロのドライバーが運転して左右の勾配が急なところをクルッと回るように走ったり猛スピードで坂道を上がってジャンプしたり、ジェットコースターよりも楽しめました。来年の楽しみがひとつ増えました。