1月19日 笑いが止まらない頭痛薬

イタリアの友達(本文とは関係ありません)

 

今日はイタリアに住んでいた頃のばか話をしようと思います。

つい最近まで頭痛持ちで月に一度のペースで寝込んでいました。ラッキーな事に今はどういう訳か年に一度ぐらいにまで減り、頭痛という言葉すら忘れているほどです。

友達の家で夕飯に呼ばれて行くには行ったのですが、頭が痛くて目を開けていられなくなり、座っていても立っていても寝てしまいそうでした。

ベネチアに住んでいたため、家までは徒歩で帰ります。行きなれた家なので目を瞑っても歩けそうなので帰って寝ようと思った頃、友達が市販の薬を出してくれました。

Bevi con l'acqua 水と一緒に飲んでね、と言って親切にコップに水を入れてくれました。

何を当たり前の事を言ってるんだろう、この人は。。。出してくれた薬は直径1.5cmぐらいの平たい円形のラムネのような物でした。

幾ら口が大きい私でも丸呑みは無理だと思い半分に割って口の中へ放り込み、水を含んだところで、口の中で大爆発が起きました。

このままだと鼻からも口からも泡泡の水をブーっと吹き出してしまいそうです。

右手で口を、左手で鼻を押さえて溢れるのを必死に止めましたが、どんどん圧力が増していきます。

その間、友達や周りの景色がスローモーションに動き、遠くで 『NoOOOOOoooooooo!!!』と叫んでいる声が耳なりのように聞こえました。

口の中はシュワシュワと弾け、更に圧がかかります。でも、負けられません、必死に耐えます。

キッチンで料理をしていた別の友達も何事かと飛んできましたが、目を見開いて必死に鼻と口を押さえている私をみて理解できずにいました。何が起きているの?

どれぐらい抑えて居たでしょうか、5秒でしょうか、20秒でしょうか、私には永遠に感じました。

ようやく薬が解けてシュワシュワが小さくなった頃、両目から涙がつぅっと落ちました。

友達も私も大爆笑、椅子から落ちそうなほどお腹が捩れて笑いました。

散々笑った後に、それでも笑いながら、これは水に入れて溶かして飲む物だと、今更ながら言葉にならない程、更に笑いながら教えてくれました。

水に入れて飲みなさいって言いなさいよね。

薬が効いたのか、圧が掛かって良かったのか、思いっきり笑ったのが良かったのか、気づいたら頭痛は治っていました。

薬を飲むときは服用方法に気をつけましょう。