8月27日 ハンツビルステートパークとH.E.A.R.T.S. Veterans Museum

 

傾斜が激しく、セットアップにかなり苦労しました。

 

7月末になりますが、ダラスからガルベストンに向かって南下する途中にあるハンツビルステートパークに行って来ました。なんとここには野生のワニがいます。何故、どうしてそこに居るのかはわかりませんが、ステートパークの入り口にアリゲータに注意するようサインがありました。キャンプ地の辺りは水辺からも少し離れているので大丈夫なのでしょうが、水辺では大人も子供もきゃぁきゃぁ言いながら泳いでいました。襲われたりした事を想像してしまって怖くなって見ていられませんでした。

余談ですが、ワニと一言で言いますが、アメリカに来ると、ワニ🐊とは言わずクロコダイルかアリゲーターかどちらかはっきり言い表すよう求められます。どっちがどっちか忘れてしまうのですが、口元が細いのがクロコダイルで大きい顔をしているのがアリゲーターだったと思います。

湖は水が枯れて水面が狭くなっていました。雨が必要です。

どこにワニが潜んでいるんでしょうか?

40度では外に出るのも億劫で、近くに室内で楽しめる場所を探すと刑務所のミュージアムと退役軍人博物館がありました。どちらにも気乗りはしませんでしたが、退役軍人博物館に行きました。刑務所には縁がないようにしたいので、外から有刺鉄線で囲まれているビルを子供に見せるだけにしました。

子供達が遊べるように銃が展示されていました。

退役軍人博物館はHEARTS Veterans Museumと言って、Helping Every American Remember Through Serviceの略だそうです。中には独立戦争に始まり、南北戦争から第一次、第二次大戦などに由来する物が年代別に展示され、学べるようになっていました。外には引退した戦車や戦闘機、ヘリコプターが置いてあります。入り口には銃の設置がされていて、子供が撃つふりをして遊べるようになっていたり、それぞれの戦いの時のユニホームからテント、食器、勲章、年表、旗などが並んでいます。母親としては、これで刺激を受けた息子が将来、軍に入隊したいなんて思われたら嫌だなって微妙な気持ちになりました。日本人としては、やはり第二次大戦の部屋はとても考えさせられる展示ばかりでした。日本の刀や、祝出兵と署名の入っている手拭いなどを見ると心が苦しくなりました。太平洋の硫黄島は日本軍がハワイへ向けて飛び立つ重要な拠点だったことなどもこの年になって初めて知りました。そして何より驚いたのは東條英機をはじめとする戦争犯罪者が処刑された時に被っていた被り物が飾られていた事です。どういう経緯でテキサスに来たのでしょうか?これは日本になくて良いのでしょうか?それを見た時は二度と戦争を繰り返さないように、警告の為に日本で巣鴨の刑務所などで展示すべきなんじゃないかと思いましたが、帰ってきて調べてみると巣鴨の刑務所はもう無くなっていて、その跡地にサンシャイン60が建てられている事が分かりました。テキサスの片田舎であれを見た誰かに何かが伝わるのか疑問です。日本にあるべき物なのではないかと思います。

もう少し先に行くとドイツの収容所の様子なども展示されていました。殺害された人たちが積み重なっている写真などもあり、人が人をあんな扱い方をするなんて、繰り返してはいけません。

heartsmuseum.com

外に出るとベトナム戦争で亡くなった兵士の名前が彫られた壁があり、そこには "Freedom is not free" と書かれていました。私達が平和に暮らせるのは平和を守るために戦っている人たちの努力と犠牲のおかげなのだと。でもその平和を壊そうとしているのは何なのでしょうか。

ベトナム戦争で亡くなった方々の名前が並んでいます。

壁の向こうに刑務所が見えます。